カナダのバンクーバーで永住権取得するまでのプロセス
tl;dr
- ワーホリの使用するタイミングは重要
- 就職して少しした後、まだ長期間居たいと思ったら申請のタイミング
- 余裕を持つなら、ビザの期限の半年前がリミットで、3ヶ月前が申請の最終リミット
- ブリッジオープンワークは最強
- Express Entryで申請する方が吉
初めに
🚨2021年2月24日時点での情報であり、日々新しい永住権のプログラムなどが出たり、条件の解釈がアップデートされます。また人によってプロセスが大きく異なるので、ここに書いてある情報はあくまで参考程度に留めてください。ほんの少しズレただけでもプロセスの進行具合やプログラムが異なっています。常に最新の情報を取得する事を強くおすすめします!
タイムライン
21 Dec, 2018 コンサルに相談開始
05 Jan, 2019 IELTS 受験
06 Jan, 2019 WES 申請開始
21 Jan, 2019 IELTS 結果受理
14 Mar, 2019 WES 審査完了
04 Jun, 2019 BCPNP Skilled Worker 申請開始
21 Jun, 2019 BCPNP Skilled Worker 審査合格
— この時点でブリッジクローズドワークパーミットの申請が可能 —
28 Jun, 2019 領事館にて戸籍謄本での出生証明の英訳申請
10 Jul, 2019 領事館にて出生証明の受け取りと犯罪履歴の証明書の発行申請
19 Jul, 2019 移民申請開始
08 Aug, 2019 ファイルナンバー受理
— この時点でブリッジオープンワークパーミットの申請が可能 —
11 Aug, 2019 ブリッジオープンワークパーミットの申請
18 Sep, 2019 犯罪履歴の証明書の受け取り
29 Nov, 2019 ブリッジオープンワークパーミット取得
06 Oct, 2020 ブリッジオープンワークパーミット更新手続き
23 Nov, 2020 メディカルチェックのリクエスト
04 Dec, 2020 メディカルチェック受診
06 Dec, 2020 メディカルチェック診断結果送信通知を受理
11 Jan, 2021 永住権取得(Confirmation Letterを受理)
申請前の諸々のステータス等
申請を考えた時点のビザのステータスはワーキングホリデービザで有効期限は 26 Aug, 2019まででした。
ビジターや学生ビザ、Coopビザなどを使い、最後の最後までワーホリは残していました。レイオフされた事もありワーホリを残しておいて非常に良かったと思ったので、後で紹介するブリッジオープンワークを取得するためにも最後までワーホリを残しておくが良いと思いました。
また職種はWeb DeveloperでNOC Aと言う部類に入る職種である事と日本でも同じ職種で実務経験が2年半程あった為、BCPNP というプログラムで申請を考えていました。自力で永住権申請は無理だと思ったので素直にコンサルへ相談する事にしました。 最初に相談した時点でのビザの残り期間は半年以上猶予がありました:)
永住権を申請するのにした事
結構色んな事をしました。同じようなプログラムで申請する場合は大体似てると思います。
コンサルタント
会社には永住権の旨を伝えたときは、会社のサポートが必要であるがこちらでコンサルは雇い、その資金は全てこちらで持つ事で同意を得ました。
コンサルを雇う上でのデメリットとメリット
デメリット
それなりのまとまった資金がかかる事(会社が持ってくれる場合はこのデメリットは消える)
メリット
- 申請書類の代筆(サインやこちらで書かないといけない部分以外)
- 雇用主が書く必要がある書類の説明およびサポート
- 自身のビザや雇用状況に応じた永住権取得のアドバイスや方法の提示
個人的にはほとんどの面倒な事を代わりにしてくれる事や豊富な事例があり、様々な状況での対策方法を持っているメリットがデメリットを大きく上回る。それに加え時間をお金で買う感覚。*そもそもBCPNPでは仕事しているのが条件なので、払えない程だと永住権自体が難しいかもしれない。
自力でする場合はフルタイムで仕事しつつ、書類の作成と雇用主側の書類作成のお願いなどをする必要があるので、かなり大変だと思う。でも、英語力があれば全然問題ないと思います。
IELTS
IELTSはカナダでは一般的な英語の語学力を測るテストです。僕が受けたのはペーパーテスト+対面のスピーキングですが、パソコンで受ける方式もあるようです。語学学校時代にIELTSの勉強やAcademicのテストを受けていたのでこちらを選びました。もう一つ別のテストはありますが、ここでは説明しません。
永住権ではAcademicでは無くGeneralのテストを受ける必要があります。もしAcademicでスコアを持っていても永住権では使えません。また有効期限は2年間だったと思います。ちなみに結果はCLB5で、これがもしCLB6に達していればプロセスがめちゃくちゃ速いExpress Entryに申請出来ていました。
WES
WESの申請について。WESは日本の大学などの卒業資格を認定する機関でBCPNPの得点を加算する事が出来るので、少しでも稼ぎたい人は基本しておいた方が良いと思います。 ですが、審査完了まで約2ヶ月はかかる事と送付方法が少しトリッキーで大学側の協力が不可欠です。 僕の場合は幸いメールなどオンラインで全て対応してくれましたが、対応してくれない場合は直接学校に出向かなければならない事もあるようです。
渡航履歴と過去の住所
永住権申請の際に過去10年間のうちにカナダ、日本以外の滞在記録が必要になります。幸い海外にはほとんど行っていなかった事と昔のパスポートが残っていたので、いつからいつまで滞在していたかがわかりましたが、色々な国へ旅行されている方で申請を考えている方は情報をまとめておくとかなり楽だと思います。
同様に過去10年間の住所が必要になります。これは日本もカナダも含みます。私はAmazonの住所登録や履歴で助かりました・・・!!
領事館でしたこと
出生証明の英訳を出してもらうのに、戸籍謄本が必要なので日本から取り寄せる。
半年以内の戸籍謄本と言われるが、あまりに古く無い限りはそこまで問題無いとのこと。
色々あってかなり早めに戸籍謄本を送ってもらっていて、半年ちょっと過ぎてて領事館で伝えたが全然問題ないですよと言われた(でも要確認)
ホリデーが被ったのか、出来るまでに1週間ぐらいかかりました。
警察証明を申請するときに領事館が受け取ったことの証明書をもらう→実際には申請した紙のコピーだった
指紋はグランビルの建物で陽気なおっちゃんにサクッと撮ってもらいました。昼過ぎに行ったが誰もいなかったしパスポートと指紋の紙だけあればOKだった。大体5分ぐらいしか掛かってないです。
その他メモ
BCPNPから永住権申請辺りで$3000ぐらいテンポ良く消化されるので、少し身構えた方が良いです笑 引っ越しとかモノ買うのを控えた方が良いかもしれません😇
かかった費用は別の記事で書きます✨
ブリッジクローズド/オープンワークパーミットについて
BCPNP審査合格時点でブリッジクローズドワークパーミットの申請資格を得る事が出来ます。 ワーホリやワークパーミットビザを持っていて、かつ有効期限が4ヶ月を切っていると申請する事が出来ます。反対にブリッジオープンワークパーミットは永住権の申請が済み、ファイルナンバーを取得出来た時点で申請資格を得る事が出来ます。こちらも今持っているビザの期限が4ヶ月を切っていると申請可能になります。その他にも申請資格の条件がありますが自分はBCPNP経由で申請していました。
二つのビザの違いは、現在働いている会社に依存するかしないかという点です。自分の場合はレイオフをされた事から、クローズドの場合レイオフされた時点で永住権の取得が一気に大変になると思われたので、オープンを強く希望していました。 オープンは会社には依存しませんが申請している州の中でのワークパーミットの効力を持つようです。またおそらく職種はBCPNP申請時を基本同じでないといけないように感じます。(詳しく調べていませんので、コンサルに聞くといいと思います)
申請から取得まで
ブリッジの申請中に現在のビザが切れてしまっても、そのまま働く事が可能です。ですがビザ自体を持っていないので、ブリッジのビザが届くまでカナダ国内からは出れません。
申請時のブリッジビザ到着予定はおよそ3ヶ月程で夏に申請しました。ですが予定よりも大幅に遅れていき3ヶ月経過時点で到着予定がさらに1ヶ月後となっていました。コンサルにも問い合わせをしましたが同じく1ヶ月程掛かるとの事。
ビザが届いたのは問い合わせをしてから約3週間後ぐらいでした。有効期限は1年間でした。永住権のプロセス完了予定は1年以上となっていたので再度更新する事になると思います。
コロナの影響でレイオフされる可能性が出てきた際に以下の質問をしました。
- PR申請中に他の会社へと移った場合はコンサルへの連絡だけで良いのか → 会社を移った場合はコンサルへ連絡だけでよい
- ブリッジオープンの更新時点で会社に属して居ない場合はどうなるのか → 更新時点で会社に属している/属していないに関わらず更新は可能
つまりオープンを取得した時点で会社への依存が一切なくなり、金銭などが持つ限り仕事をしていなくてもPR取得まではビザを維持出来る事になります。細かい条件はあると思いますが、BC州内に限定するワーキングホリデービザみたいな感じでしょうか。レイオフや会社の倒産などを考えるとブリッジオープンを強くおすすめします。
ブリッジオープンワークパーミットの再更新
2020年10月6日に再更新の手続きを済ませました。永住権を申請してファイルナンバーが届いてからは一切移民局からのアップデートはありませんでしたが、ビザの猶予があと2ヶ月程度しか無かったので再更新を申請しました。
コロナの影響で目安にしかならないとコンサルから言われましたが審査期間は183日だそうです。ビザが更新されるまで約半年間(or +α)で今のビザの有効期限が切れた後はカナダから出る事が出来ません。
また申請の際に永住権の進捗を聞いたのですが、審査は73%終了、残り5ヶ月、審査終了予定日は2021年2月21日(予定)との事で一応進んでいるのは間違いないのですが、メディカルチェックのお知らせが来ない・・・これを済ましてしまえばあとは待つだけなんですが早く来て欲しいと言うかブリッジのビザが届く前に永住権の審査が先に完了してしまうかも・・?
メディカルチェック
永住権申請から一年以上経って、ようやくメディカルチェック受診のお知らせが来ました。COVIDの影響もあって大幅にプロセスが遅れていたと思われますがとにかく長かったのが素直な感想です。色んな人の話を聞く感じだと普通はメディカルチェックは永住権申請後大体半年ぐらいで受診のお知らせが来る感じです。今後はプロセスの順番が変わるかもしれないですね。
メディカルチェックの流れ
メディカルチェックが受けれる場所は決まっていて、BC州のサイトで確認出来ます。それぞれの地域にあるのでおそらく自分の住んでいる場所からそんなに遠くない所に受けれる場所があると思います。電話やサイトで予約を入れて当日向かいます。大体どこも平日の午前中で受け付けてる感じです。
私はコロナ下の状況なのでマスク必須や立ち入り人数の制限があって結構時間がかかりました。流れはこんな感じでした
- 問診(アレルギーや過去の病気について、それと有名な疾患類に罹った事があるかなど)
- 身体測定(めっちゃ雑な感じでした)
- 視力検査
- 血液検査(担当によってはちょっと雑で痛いかも?)
- 尿検査
- レンドゲン
大体1時間ぐらい掛かってしまいましたが、おそらく通常だと30分ぐらいで終わるのではないかなーと思います:)
永住権を取得
ついに長かった永住権を2021年1月中旬に取得しました。大体1年半ぐらいで申請時の審査完了予定日より少し早いぐらいでした。(2021年2月中旬に完了予定になっていた)コロナで業務がストップした事などもあり今まで言われていた取得するまでの平均1年程度は今後もう少し伸びるかもしれません。実際取得して思う事はもう少し英語を頑張ってスコアを取ってExpress Entryで応募した方が圧倒的に良いと思いました。
BCPNPと比べて大体半年程度で永住権が取れる事、申請に必要な英語力が仕事をする上でもこれぐらいは必要ではあると思う点です。さらに 2021年2月ではExpress Entryの足切りスコアが大幅に下がり75点という異例の事態が起こったり 今後カナダはよりITなどスキルを要する人をどんどん受け入れていく姿勢を見せています。
取得後する事
本来であれば、一度国境を越える必要がありますが昨今のコロナの影響によりConfirmation Letterのみで諸々の処理が可能です。但しこのレターは1年間しか有効ではなく早急に永住権のカードの申請を別途行う必要があります、でも面倒なのが自分の顔写真2枚を郵送で永住権のカードセンターに送る必要があります。私の友人は自分よりもかなり早く永住権を取得していましたが未だにカードは届いてないそうです。。😭 その他にも、
- 永住権ホルダー向けのSINの申請
- CRAの再申請
- MSPの申請
基本的にオンラインで出来るのですがMSPはBC Service Cardを作る必要があるらしく近くのICBCに予約を入れて作りに行く必要があるようです。